先月末、シアボジ(義父)の誕生日があり、電話をかけてみた。
シアボジは脳梗塞を患っており、電話口にでることはほとんどないので、シオモニ(義母)と少し話をする。
シオモニとの話は、たいてい内容は決まっている。
開口一番、「何かいい知らせはないの?」と。
これ、ご存じの方も多いと思うけれど、いい知らせ=子供の意味。
いつもの如く、「すみません。ありません。」と私。
私の韓国語がいまひとつなこともあってか、いつもはそれから会話が続かないのだけれど、今回はたわいもない話を少しした。
その中で、シオモニが「おべたは元気で会社に通ってる?」と言うので、「ええ、元気です。」と極々普通の受け答え。
すると、シオモニが「ありがとう。息子にいろいろやってくれてありがとう。」と。
ちょっと驚いた。
ヲットはもう30過ぎのオッサンだけれど、母親から見たら息子なわけで。
いつまでも心配な息子なわけで。かわいい息子なわけで。
まさか、シオモニから「ありがとう」と言われるとは、思いもしなかった。
その後も、シオモニは「喧嘩せずに仲良くやっている?ありがとう」と、何度も何度も感謝の言葉を口にした。
私には息子(いや、息子どころか娘もだけれど)がいないので、ああ、そうそうとは思えなかったけれど、母親ってそんなもんなんだなと、なんだか微笑ましくなった。
よく、父親が花婿に娘を託すなんて言うけれど、母親からすると、その逆、つまり、息子を嫁に託すということもないことはないなと。
遠く離れて暮らしているせいもあるのだろうけど、もう少し私自身もシプモとまめに連絡を取るようにしなければならないなと強く思う。
思う。
・・・おもう。
・・・・・・思っていた。
なのに、すっかりオボイナル(両親の日)の存在を忘れていた。
こともあろうか、ヲットまで。
親不孝な息子と義娘。
・・・・来年こそは!
と、毎年行っているような気がするのは気のせいだろうか。