来週から臨月に入るワタクシ。
万が一、出産が早まってもバタバタしないように、あらかじめヲットが韓国から必要書類を取り寄せておくことに。国際結婚の面倒くさい点は、この手続き関係だ。が、しかし、文句を言っても致し方がないので、素直にシオモニ(義母)に電話をし、書類を取ってきてほしいという旨を伝える。
さて、そのシオモニ、年のせいもあるけれど、もうずいぶん前から関節痛がひどく、病院に行ってもなかなか良くならないという状況にある。
冬になると、よけいに痛むらしく、この時期、非常につらいと毎年言っていた。
どこの病院に行っても、どんな薬を飲んでも、全く良くならなかったのに、日本からお土産に持って行った市販薬(ちなみに、我が母も一時関節痛を患っていたことがあり、お医者さんに某製薬会社の市販薬を薦められた)を飲んだら、みるみるうちに改善したらしい。
以来、シデクに行く時には必ず薬を買っていくし、行けそうにない時はなくなりそうな時期に送ることにしていた。
ところが、ある時、気を良くしたシオモニが次回は3箱(使用期限のこともあり、いつもは2箱送付)送ってほしいと言う。
薬というものは本来飲む量が決まっているため、1箱多く送るという意味が分からなかった。よくよく聞いてみると、近所のアジュンマ(おばさん)がシオモニの薬の話をどこからか聞きつけ(いや、私は今でも、「どこからか」ではなく「シオモニ自身から」だと思っているのだけれど)、「それならば、私にも試しに1箱譲ってほしい」という話になったのだとか。
そのアジュンマ、どんなに高くても関節痛が良くなるなら、金に糸目はつけないからと言い放ったらしい。よほど、具合が悪いのだろう。
言われるがままに3箱送ったところ、アジュンマの関節痛も和らいだらしく、たいそう喜んだらしい。ちなみに、薬は1箱8000円円弱。シオモニはアジュンマから10万ウォン程もらったらしい。
「今度こっちに来た時に、あんたたちに渡すからね」というシオモニ。
もちろん、もらう気なんてさらさらなかったけれど、あれから1年。10万ウォンの「じ」の字も出やしない。
そして、先日のこと。
頼んでおいた書類をもらってきたという連絡があった。その際に、そろそろ薬がなくなるので送ってほしいとのこと。
今度は4箱。アジュンマが気をよくして2箱よろしくとでも言ったのだろうかと思っていたら、ヒョンニム(義姉)が「そんなに効くなら私の母にも飲ませてあげてもいいかも」と、かなり上から目線のご発言。
ちなみに、このヒョンニム、日本嫌いなので、私たちがシオモニに日本の薬を初めて持って行った時も快く思っていなかったようで、「こんな薬、韓国にだって売ってるわよ。フンッ」と鼻で笑っていたし、アジュンマの分を送った時は「商売でも始める気?」と馬鹿にしていた。
なのに、だ。
しかも、「送ってほしい」ではなく、「飲ませてあげてもいい」のだそうだ。
もちろん、直接私たちに言うはずもなく、シオモニを通して言ってきた。当然のことながら、「家族」なので、お金のことは我関せずのスタンスで。
かくして、さらに1箱増え4箱の薬を送ることになった私たち。薬だけの単純計算で4万円程。
シオモニに送るのは全く不満はないけれど、なぜ故に近所のアジュンマやら、薬のことを小馬鹿にしていたヒョンニムの母親にまで送らねばならないのか。
要らぬお金を使っているような気がしてならない私は、単にケチなだけなのだろうか。