実は先月末、シアボジ(=義父)が脳卒中で倒れた。2度目。
一度目のときはさほど後遺症も残らず、そのせいか、薬も飲んだり飲まなかったりだったシアボジ。
ヲットはまだ使っていなかった計画年休(=1週間休み)を取り、韓国へ。
様子を見て私も行くことになったのだけれど、どうやら病院に寝泊りしているらしく、もう少し良くなってからのほうがいいだろうとのことで、今回は待機。
ヲットが韓国へ行ってから数日後のこと。
電話口でヲットが言う。
「お母さんひとりでは看病が大変だから、来週も1週間、休もうかと思ってるんだけど。」
ごくごく普通のサラリーマンのヲット。2週間も休める会社がどこに?
けれど、幸いなことに有給等々あわせて、会社は休みをくれた。
さて、ここまでの流れで私はひとつ疑問に感じていることがある。
ヲットにはお兄さんがいるのだけれど、彼はどうして仕事を休めないのだろう?
どうしてサラリーマンのヲットは2週間も会社を休んで、自営業のお兄さんは週末だけ?
どう考えても理解に苦しむ図だった。
尤も、お兄さんが看病しようがしまいが、ヲット自身がシアボジのことが心配だっただろうし、今回のことはそれはそれでよしと思うことにした。
人は永遠に生きられるわけではない。
いつかは、その生涯を終えるのだけれど、私自身は自分の親兄弟、ましてやヲットとの別れがいつの日か来るなどとは想像もしたことがなかった。
今回、ひとりでいる時間が長かったせいか、ふと、自分の親が、兄が、そしてヲットがこの世からいなくなったらと考えた。
まだ、そんな欠片さえも見えないのに、涙が溢れてきて、ひとり大泣きしてしまった。←ちょっと頭、やられた人。
もし、今、ヲットがいなくなったら、誰が夜のコンビにまで走るんだろう?
誰が果物の皮をむくんだろう?
買い物や駅までの送り迎えの車は?
お風呂の掃除や、週末の炊事、それから、それから・・・・。
ヲット、どうか長生きしてください。妻はただただそれだけを願います。