ここ数ヶ月、髪を伸ばしていた。
思えば、かれこれ1年ぐらいは伸ばすつもりで毛先だけを切っていたような気がする。それもこれも全ては夏にくるくるっと丸めてトップでお団子を作ろうと思っていたから。
が、しかし、暑い。いかんせん、暑いのだ。
そんなわけで、先日、胸元近くまであった髪を思いつきでばっさりと切ってしまった。
いつも行っている美容院は私の好みを熟知していてくれて、とにかく短くしてくれと言う私に「いつもの感じでいいの?」と聞く。
ええ、ええ。と、一旦は頷いたものの、夏だし、たまには変わった感じにしてみようと、これまた突然の思いつきで、「ちょっと待って!」と私。
どんな感じにするか相談しているうちに、パーマでもかけてみるかということになった。
分かっている。
私はロングもパーマも似合わない。
直毛ストレートのショートが一番似合うのだ。
非常に迷ったのだけれど、「夏だしね」の一言になんとなく納得してしまった。
いじられること2時間ちょい。
私と同じ人に切ってもらっているオットはとっくに終わって雑誌を読んでいた。「奥さん、終わったよー。」の一言とともにオットが徐に顔を上げる。
「これ、あれでしょ。えーーーっと、
おばちゃんパーマ!」
・・・・コロサレタインカ。
オット、その場を凍らせることにかけては右に出る者がいない。
もちろん、店を出た後から今日現在に至るまで事ある度に、この発言で諸々の罰を受けていることは言うまでもない。
人間こうして、人様に言っていいことと悪いことの区別がつくようになるのだ。
いや、そんなことよりも問題はこの髪。
とにかく早く伸びてくれ。伸びろ。伸びないか。伸びやがれ。